N響の第九 [演奏会]
○12/14のN響第九演奏会。今ちょうどBS2で放映中。
合唱団に友人が参加しているので、応援がてら聴きに行った。多分生で聴くのは初めて。
しかしチケットが高い。Sが13,000円、Aが10,000円。座席表を見るとSが6割占めているのじゃないかしら。
懐具合と相談してA席。もう端も端。テレビカメラはすぐ近くにあった。
さて演奏。
割合あっさり風味の第九だった。4楽章はとてもテンションが高くなっていたけど、3楽章までは淡々と進む感じ。(あくまでも個人的な印象)4楽章のアコーギクはちょっと変わっていた。
今、放映している映像の方が、指揮者の表情や演奏者の演奏ぶりがよくわかって良い。やっぱり席が悪かったかしら。
CDより管楽器の厚く層を織りなす音色の効果がよくわかったのが、生の良かったところ。
特にピッコロさんは大熱演だった。
合唱は高音になってもヒステリックな音にならず、さすがのハーモニー。
独唱者はテノールは×。きこえない。音程も?
バリトンは子音まで良くきこえた。低音の支えがもう少しあればもっと良い。
ソプラノは外国勢にまざって良く健闘していた。
メゾはとてもまろやかな声、溶け合う声なので鳴っているのはわかるけど、聞き分けるのは難しい。
終盤に向かっての盛り上がりは生ならではだった。
追記
14日の演奏があっさりだったのは、CDライブ録音があったためだったらしい。
ともかく間違えられないので、慎重な演奏になったようだ。
指揮者の表情と演奏にギャップがあったのはそのせいなのね。
指使いについて [メモ]
指使いはとても大事。
今弾いている音より、その先に効率よく進むための準備。
一つのフレーズ(区切り)をどのように運指していけば良いか、じっくり考える。
人の手の大きさは千差万別。手首や指の関節の柔らかさも違うので、それぞれの手にあった指使いを考える。
ハノン先生は偉大。
39番の音階練習と、番号忘れたけどアルペジオの練習は、大切な道しるべになる。
先生に「指使い直して」と言われることが嫌いだった人へ。
自分の練習法など [メモ]
あんまり役には立たないメモ
まず一回通し。
ひっかかったところをチェック。
指使いの検証
ひっかかるところの前後を弾いてみる。
テンポ設定の検証。
歯を食いしばっていたら、どこか無理をしているので、また指使いや体の位置を検証。
尊敬するバスケの神さまM.ジョーダンは、シュートの時いつもべろ~っと舌が出ている。
これはどの筋肉もしなやかに、そして脱力できていながら、次の動作のためのバネもしっかりある状態だそう。
このことを聞いてから、難しいところを弾いている時、いつも歯を食いしばっていたことに気づく。
歯医者さんにも「歯ぎしりひどくありませんか?」と聞かれたのもそのせいか。
それから練習中は、勤めて舌をべろんと出すようにしている。こうすると力みようがない。
人には見せられないけどね。
人前で弾くということ [メモ]
音楽に消しゴムはない。
間違えたからと言って止まったり、弾き直したりすることは、原則許されない。
一度流れ出したものを止めることはできない。取り消しも出来ない。
音楽には「これが正解」というものもない。楽譜通りに弾けたから満点ということはない。
数学ならたった一つの解を求め、そこに到達すれば一つの結末を迎えられるが、音楽はいつも発展途上、通過点、果てはない。
「今のなかったことにして」「最初からやり直していいですか」「二回目ならうまく行くのだけど」が可能なら、どんなに良いかと何十回も思ったものだ。
チャンスは1度。だからこそ得難い経験もできるし、その一瞬に輝く感動に立ち会うこともできる。
演奏会感想 [演奏会]
せっかくだから、自分でチケットを買ったもの、おつきあいで行ったけど予想外の収穫だった演奏会の備忘録もつけていくことにしようか。
凡例 ○:自分で買った ★:おつきあい
○11/6 サントリーホール M.ポリーニ
プログラム:オールベートーベン、ソナタのみ。
前半は1番と3番ともう1曲あったかな?、後半はハンマークラヴィア
感想
「神さまも間違えることはある」指の回り具合はさすがだったけど、ハンマークラヴィアは2回くらい左手が宙を泳いでいたよ。止まりはしなかったけどね。こっちまでドキドキした。
ちなみにA席で18,000円也だったけど、1階の一番端っこ、二階席がかぶる位置だった。多分ほとんどS席でA席がその外周二列くらいだったのでしょうけどね。
前は高校生の女の子二人。この頃の演奏会は録音や写真撮影が可になったの?と思うくらい、堂々と録音して携帯カメラも撮っていた…(撮影は最後の挨拶の時だけだったけど)
★本日 文化会館 小ホール 高田匡隆
日本音楽コンクール第1位、その他数多くのコンクール受賞歴ありのホープ。
同門の友人がソルフェージュを教えていたご縁。
前半:ブゾーニ=バッハ2曲 ハイドン ベートーベン「ワルトシュタイン」
後半:リスト ソナタ h-moll
前半は手堅くかっちりで、ワルトシュタインはちょっと眠りそうになった。周りも結構こっくりこっくり。
後半のリストは出色の出来!!もう最初の一音からして音が違う。瞑想している禅僧のような静寂と緊張感、ピアノを中心にして、音楽が渦を巻いて収斂していく感じにぞくぞくした。
精確なテクニック、レンジの広い強弱差、ppの繊細さ、ffの力強さ。弱冠28歳でここまで弾ききるとは!
アンコールは一転してリラックスして尚かつ超絶技巧ぶりを発揮。いやはやすごいものだ。
1/20に三鷹で演奏会があるから、また行くことにした。プログラムの内容も全然違うし楽しみ。
おつきあい演奏会でも、こういう出会いもあるから生演奏は良いね。
両手で弾くとつっかえる場合の練習法(続き) [練習]
さて簡単な方は目を瞑ってもOKなくらい楽々弾けるようになり、大変な方も片手なら大丈夫になったら、両手で合わせてみよう。
その時視線は、大変な方を常に見ているようにして弾くことが肝心。
最初のうちは、簡単な方を何か障害物で遮ると良い。家族や友達に簡単な方の手を本などで覆ってもらうのが有効。
一人の時は、ともかく簡単な方は見ない。断固として見ない
人間は視覚から情報の大半を受けとっている。ということは目からの情報に、脳は惑わされやすいということ。
両手が見えると、必要が無くても簡単な方もついつい見てしまう。結果として、集中力が分散し情報が混乱して、それぞれの手へ出す指令も混線してしまう。
最初はまず出来る方は視覚から追い出して(=手が覚えていることに任せて)、大変な方に視線を注いで片手練習しているときと同じ状態に神経を持ってくる。
こうして弾いていると、どちらの手に注意を分配するかだんだん体得できるようになる。
今まで結構な数の初心者さんを見てきたが、この方法だとかなりの確率でスムーズに両手が弾けるようになった。短い曲ならその場で出来ることもある。
なお、この方法はあくまでも部分練習の時に有効で、通し練習には向いていないのでご注意。
4小節~最大で16小節単位で分割練習するときに、両手だとつまっちゃうという人は、試してみて欲しい。
これで慣れてきたら、視線は普通に戻しても大丈夫。
メモ [メモ]
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メモ
限りある時間は有効に。
最初から漫然と通して弾くだけでは、あまり効果はない。
1時間の通し練習より、15分の部分練習を。
練習していったのに、先生に以下のように言われた!
1.練習していない
2.前回と全く逆のことを言われた
項目1.について
先生は前回の注意が演奏に反映されているかをチェックする。
それが先生の基準で達成できていない場合、それから生徒さんの実力からすればすぐに直って当然の場合は、「練習していない」と言うことになる。
楽譜に先生の注意が書き込まれた場合は、その音の間違いなのか、リズムの間違いなのか、表情記号の間違いなのか把握する。
なお、大人の場合は注意されたことを、自分でも楽譜にどしどし書き込むと良い。
そうすると、先生も注意された内容を生徒さんが正確に理解しているかわかるし、お互いの統一見解も取れる。
レッスンには消しゴムつき鉛筆を持参しましょう。シャープペンシルは折れやすいのでやめた方が無難。
項目2について
「過ぎたるは及ばざるがごとし」になってないか?
例えば前回に「ここはもっと強くして」と言われたところを、思いっきり強く弾いてきたとしよう。
そうすると先生は今度は「大きすぎる」と感じて、「それは強すぎるから、もっと優しく」となる。
つまりはさじ加減の問題。注意をあまりに律儀に守りすぎて、過剰になると先生としては戻したくなるのだ。
それに1週間に1回、1時間のおつき合いでは先週何を言ったか、全部を覚えているのは無理。忘れないために楽譜に書いたり、メモをしたりするけど、限度があるということも事実。
演奏を聴いて「ここは音楽を乱している」と感じたことを注意するわけだから、正反対の注意をされた場合は「やりすぎだったんだな」と思ってもらえれば幸い。
「さらう」ということ。
部分練習の範囲、「繋ぎ」について
電子ピアノで練習している方への注意点。電子ピアノであまりタッチにこだわると大変。
電子ピアノはどんなに頑張っても、鍵盤はスイッチでしかなく、音もスピーカーから電気的に再生された音でしかない。生ピアノとの差を理解して練習しよう。
残響効果の誘惑
ペダリングのわな
苦手箇所練習法1 [練習]
練習していると、うまく弾けないところ、どうしても止まってしまうところ、苦手なところが出てくる。
さてその時の練習方法は?
スタンダードなのは
1.片手ずつ練習
2.自分が出来る速さでゆっくり弾く
3.両方できたらゆっくり両手で合わせてみる
4.指定の速さに両手で弾いてみる
というところ。
項目1と2は練習を積めば必ず出来る。項目3以降でつまづくことも多いだろう。
片手ずつでうまく弾けて、両手でひっかかる場合、まず原因がどちらの手にあるかをつきとめてみよう。
弾けない箇所の楽譜をじっくり眺めて見る。
中級レベルの曲(ツェルニー30番程度、ソナタの最初の方)なら、両手同時に大変な動きを強いる箇所はほとんどない。どちらかの手が大変なのだ。
例えば、#♭がいっぱいついている、たくさんの音を同時に押さえる、たくさんの幅を飛ばなくてはならない、速くて細かい動きがある、指をくぐらせる、等々
片手ずつの練習なら一本の手に神経を集中していればいいけど、両手を使うと言うことは命令系統を左右に分けなければいけない。その信号の分岐が出来ていない、またはスムーズに行えない時、両手で弾くと間違えることになるのだ。
どちらの手が大変かわかったら、まず大変でない方(=簡単な方 ここ重要)を片手で暗譜できるまでさらおう。
そして例え天井を見上げても、簡単な手の方は間違えずに弾けるくらい手に覚えさせるのだ。
それから大変な方の練習をする。和音なら響きと手の幅を手に覚えさせ、飛ぶ場合は着地地点をしっかり所定の指が掴めるまでさらう。速いところや指くぐりはハノンと同じ要領でさらう。
時間切れなので次回へ続く。
書こうと思っていること [練習]
音符の長さについて
付点のこと
連符のこと
長い音符のこと
手の動きについて
左右独立のこと
脱力のこと
→ピアノの鍵盤は押すものだと思っていませんか?ピアノの鍵盤は、鍵盤の底を掴みあげる感じで弾くのです。そのためには肩から腕の力が抜けていて、肘は自由に動くこと、指先に腕の重みを感じられるようにすることが必要。
まずはお風呂の中で手の先までだら~っと浮かせてみよう。出来たら指だけ動かす動作をする。この時手の甲が沈むようなら力が入っている証拠。